円安&金利上昇時代に住宅ローン金利を選択するコツ
2022-11-27- トップページ
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為替相場の乱高下が止まりません。1ドル150円まで円安が進んだと思ったら、一気に140円以下まで戻したり、一年前は110円程度だったことを考えるとたった1年で3割ほど円下落したことになります。
それに伴い普通の生活のなかでも物価上昇も多く目につくようになりました。
消費者物価上昇率は3%ととなり、これはなんと30年ぶりだそう!
一番大きな要因は、日米の金利差によるものという事なのですが、こうなるとどうしても気になるのが、住宅ローン金利ですね。
近年8割以上の人が変動金利型を選択しているといわれていますが、この変動金利が上昇するとしたらとても大きな問題です。
仮に4,000万円を35年で借りているとしたら、金利が1%上がるだけで月々の返済額が2万円近く上昇してしまうのです。
欧米諸国の金利はとんでもないスピードで上がっていることを考えると、今から住宅ローンを組む人は、金利上昇リスクのない固定金利を選択したくなるかもしれませんね。
しかし、ここは落ち着いて考えなければいけません。
固定金利は変動金利に比べ、多くの場合1%ほど高く設定されています。
また、変動金利の場合、多くの銀行では、半年に一回の見直しとされていることと、5年間は支払額が変動しない仕組みとなっています。
変動金利が、短期的に上昇したとしても、直ちに支払額に大きな影響があるわけではなく、金利が長期にわたって高止まりしたときに大きなリスクとなるのです。
次に、本来金利とはどのようなときに上昇するものなのか考えてみましょう。
現在アメリカでは物価上昇率が前年比8%を越えています。供給要因のインフレというよりは、需要要因のデマンド・プル・インフレと言われています。この場合、金融引き締めによる需要抑制を行わなければならず、金利を大幅に上昇させているのです。
これに比べて、日本はどうでしょうか?
物価上昇率は、3%台に乗るかどうかという水準で、アメリカに比べると上昇率は大幅に劣ります。そして、需要の強さが要因なのではなく、明らかに供給要因、コストプッシュ型のインフレなのです。この場合、景気に強さがないのでアメリカのように金融引き締めには踏み切れないのです。
欧米が金利を上げているから、日本も金利が上がると考えて固定金利を選択するのは、危険な選択になるかもしれません。
「物価が上がったから金利を上げる」のではなく、「需要を抑制したいから金利を上げる」のであれば、需要がまだまだ弱い日本で、政府が需要抑制につながる金利上昇を避け、金融緩和を継続していることが理解できますね。
さらに、金利が上昇すると一番困るのは誰でしょう?
それは一番借金をしている人です。
そうです、世界一の借金王、我が日本国ですね!
この国を動かしている政府が、金融引き締めに方針転換するとはなかなか想像できないのは私だけでしょうか?
とはいえ、将来の為替や金利などを正確に予測することは不可能です。
住宅ローンの変動vs固定の議論も、後になって振り返ることでしか結果はわかりません。
変動金利で考えなければいけないのは金利上昇リスクであり、
固定金利で考えなければいけないのは金利低迷リスクです。
住宅ファイナンシャルアドバイザーの私からもう一つアドバイス!
「残債の多い前半に金利が高いと損が大きく、残債の少ない後半は金利が上がっても損が少ない」ということ。
こう考えると、遠すぎて予測できない未来のことは一旦置いておいて、ここ10年くらいにフォーカスして考えてみるとよいかもしれません。
それでも、悩んで決められない〜〜という人は、一度リアルパートナーズのファイナンシャルプランニングを受けに来てください。
将来に対する考え方が明確になり、金利の悩みもすっきり解決できますよ。
是非お待ちしております!!
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