実際、マンションは何年住めるの?
2025-03-03- トップページ
- 資産コンサルチームの不動産コラム
- 実際、マンションは何年住めるの?
日本では「マンションは一生もの」と考える人も多いですが、マンションには寿命があります。
では、具体的に何年住むことができるのでしょうか?また、長持ちさせるためのポイントは何でしょうか?
マンションの寿命は単純に築年数だけで決まるものではなく、構造・管理状況・修繕の有無などによって大きく変わります。
マンションの寿命の目安
一般的に、日本のマンションの寿命は50〜60年といわれています。
しかし、これはあくまで目安であり、適切なメンテナンスを行えば70年以上住み続けることも可能です。
マンションの寿命を考える際、まず重要になるのが建物の構造です。
- 構造別の耐用年数
日本のマンションは主に以下の3つの構造で建てられています。
- 鉄筋コンクリート(RC)造:一般的なマンションの構造で、50〜60年が目安。
- 鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造:RC造よりも強度が高く、60年以上の耐久性が期待できる。
- 鉄骨造(S造):主に低層のマンションやアパートに採用され、30〜40年程度の耐用年数。
特にRC造やSRC造のマンションは、適切なメンテナンスを行うことで長期間住み続けることが可能です。
- 法定耐用年数と実際の寿命の違い
税法上、建物には「法定耐用年数」というものが定められています。
これは減価償却の計算に使われるもので、RC造・SRC造のマンションの場合は47年とされていますが、あくまで税務上の基準であり、実際の建物の寿命とは異なります。
横浜市にも築50年以上のマンションも数多く存在しており、適切な維持管理をすれば70年以上の使用も可能です。
マンションを長持ちさせるためのポイント
マンションの寿命を延ばすには、日々の管理と計画的な修繕が必要です。
以下のポイントを押さえておくことで、マンションを長く快適に住み続けることができます。
- 定期的な大規模修繕の実施
マンションは、おおよそ15年程に1回、大規模修繕を行うことが多いです。主な修繕内容としては、
- 外壁や屋上の防水工事
- 配管や給排水設備の交換
- エレベーターや共用部分の改修
- 物件によっては耐震補強工事
などが挙げられます。
修繕を怠ると建物の劣化が進み、結果として寿命を縮めることになります。
定期的な修繕計画を立て、適切な時期にメンテナンスを行うことが重要でマンションには長期修繕計画表が作成されているケースも多くあります。
- 管理組合の運営と修繕積立金の確保
マンションの管理状況も寿命に大きく影響します。特に修繕積立金が適切に確保されているかどうかは非常に重要です。
修繕積立金が不足すると、必要な修繕を行えず、建物の劣化が進む原因になります。そのため、管理組合がしっかり機能し、長期的な修繕計画に基づいて積立金を確保しているかどうかは非常に大事です。
また、管理会社の選定も重要です。信頼できる管理会社が適切な維持管理を行っているマンションは、寿命が長くなる傾向があります。
築50年以上のマンションの選択肢:建て替えか?リノベーションか?
築年数が経過したマンションでは、「建て替え」と「リノベーション」のどちらを選ぶかが大きな課題となります。
- 建て替えのメリット・デメリット
メリット
✅ 耐震性や設備が最新のものにできる
✅ 建物の資産価値が向上する
デメリット
❌ 費用が高額(数億円規模)
❌ 区分所有者の5分の4以上の賛成が必要になる
- リノベーションのメリット・デメリット
メリット
✅ 費用が抑えられる
✅ 住み慣れた環境を維持できる
デメリット
❌ 耐震補強が不十分な場合もある
❌ 設備の更新に限界がある
そのため、現在の日本では、建て替えよりもリノベーションの方が現実的な選択肢とされるケースが多くなっています。
横浜市でも、外観は綺麗なのに、共用部が汚れていたりと適切な管理が行われていないであろうマンションを見かけます。
新しい住居を探すうえでもこれから住むことを考えますと、管理の面にも目を向けることも大事だと思います。
弊社では購入時、売却時には管理体制についてヒアリングを行い安全かどうかの確認をしております。
是非、ご興味があれば売却、購入についてご相談ください!
≪ 新道路開通でさらに便利に!... | 一覧ページ | 土砂災害区域の物件は売れる? ≫ |